我が国をはじめ世界中でインフラの整備が進められていますが、すべてのインフラを強固で安定した地盤上に建設することは出来ず、軟弱な沖積粘土地盤や高有機質土地盤、緩い砂地盤などに建設せざるを得ない場合も数多く見られます。このように地盤の安定性の確保が難しい場合や、建設中や建設後に大きな地盤沈下や地盤変状が予想される場合には、適切な地盤改良技術が必要となります。
土質工学会(現、地盤工学会)が昭和63年に「軟弱地盤対策工法-調査・設計から施工まで」を発刊して以降、セメント系固化材を用いた工法に代表される新しい工法の開発などの技術の進歩や、戸建て住宅への地盤改良技術の適用などの新しい分野・用途への適用も増えてきました。さらに、近年の情報技術の発展を活用して、建設中や建設後の計測管理技術も飛躍的に進んでおります。
そのような状況を受け、地盤工学会では約25年ぶりに改訂し、「地盤工学・実務シリーズ31
地盤調査の調査・設計と施工-戸建住宅から人工島まで」を発刊しました。本講習会では、執筆担当者が本書の内容を詳しく解説いたします。
特に国土の狭い我が国では、軟弱地盤に構造物を造らざるを得ません。さらに、軟弱地盤対策工法への要求は多種多様になっています。今後ともこの傾向は続くものと思われ、新しい工法や用途の開発が必要とされます。この貴重な機会に、多くの皆様方のご参加をお待ちしております。
テキスト:
「地盤工学・実務シリーズ31 地盤改良の調査・設計と施工-戸建住宅から人工島まで」(平成25年4月発行:定価4,095円、会員および後援団体の会員価格2,835円、いずれも税込)の内容をもとに、講師が使用するスライドのコピーを配布します。テキストが必要な方は、
地盤工学会ショッピングサイトよりご購入いただければ,講習会受講券・請求書とは別にお送りいたします。ただし,その場合別途送料(450円)がかかりますのでご承知おきください。当日に会場でも販売いたします。 |