精査は、対策工の選定や具体的な設計に必要なもので、現地調査を中心に行なわれ、大きく第1次精査、第2次精査、観測の3つに分けられる。
精査の種類 |
解 説 |
第1次精査 |
測量、リモートセンシングを用いた詳細空中写真調査または、観察項目は概査時とあまり違いはないが詳細地表踏査などを行う。 |
第2次精査 |
1次精査の結果をふまえて、物理探査、ボーリング等の調査または、岩石試験、土質試験などを行い岩盤崩壊や土砂崩壊への発展性、対策工の妥当性や対策工に関する地盤の設計定数等について検討する。 |
観 測 |
特に不安定な斜面について対策前後の変状を把握するために各種センサーにより観測や検知を行う。 |
各精査で実施される調査の代表例を次に示すが、すべてが必要というわけではなく、これらの調査の中からその現場に合った項目を実施し、効率的・効果的に目的を達する事が肝要である。

以下に、実際行った精査の例として、(1)現地踏査結果をまとめた平面図、(2)岩石試験中の写真、(3)観測計器の一種である伸縮計の設置状況
写真、(4)(5)検知監視システムの傾斜計設置状況写真を示す。
(1)現地踏査
結果をまとめた平面図

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(2)岩石試験中

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(3)伸縮計設置状況

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(4)傾斜計設置(全景)
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(写真提供:(株)測商技研北陸) |
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(5)傾斜計設置状況(近景)
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(写真提供:(株)測商技研北陸) |
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