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落石対策工の概要

 
 道路や鉄道における落石対策には、以下の種類がある。
 

図−1 落石対策の種類

 落石の原因となる石や岩塊そのものを取り除いてしまう除去工をはじめ、固定したり落石運動を強制的に規制したりして災害を防ぐ対策をハード対策、常時の動態観測や管理観測を継続しながら異常値が観測された場合に通行規制などをして災害を防ぐ対策をソフト対策としている。ハード対策もソフト対策も各々単独で行われる場合もあるが、単独では災害を未然に防ぐことが難しい場合は併用して施工される。

 ハード対策には、予防、防護の対策工と路線変更がある。ハード対策により抜本的な対策を施すのが理想であるが、「落石発生危険度及び落石規模の評価が十分な精度でできない」、「想定以上の落石が生じる可能性がある」、「ハード対策では技術的あるいは財政的に困難である」等の理由から、ソフト対策が併用されることもある。

(1) 落石予防工
 落石の発生が予想される斜面の浮石・転石などを取り除いたり、固定したりするものである。
 予防工は発生源対策であり、確実な対策と言える。また、岩盤崩壊のような大規模な落石に対しても適用できるという長所もある。他方、施工しずらい箇所等には適用しずらい面もある。

(2) 落石防護工
 斜面を落下する落石を斜面途中、路線際あるいは路線上に設置した施設で防護するものである。
 

− 落石対策工の種類 −
 
 落石対策工に期待する効果は次のとおりである。

a.発生原因となる風化浸食防止
b.落石の発生防止
c.落下エネルギーの吸収
d.落下方向変化による危険回避
e.衝撃抵抗による落石運動の停止
f.崩土の落下、なだれ防止効果

 この効果と落石対策工の工種の関係を次の表に示す。


表 3−1 落石対策の適用に関する参考表

(引用:「落石対策便覧」(平成29年 12月)公益社団法人 日本道路協会 P.101)

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