有害物質が健康に及ぼす影響として「発症した場合の症状」や、話題となった有害物質関連の事件・事故について調べてみた。
次表に示した症状の他にも「神経系の発達が遅れ、ひいては記憶障害やIQの低下を招いたり、生殖機能や発育に支障をきたす」といった症状も報告されている。本特集コンテンツの「法律制定の背景」で紹介した「奪われし未来」の中には、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)が原因と考えられ
る様々な症例が報告されている。現在70種類の化学物質が内分泌撹乱物質の疑いがあるとされているが、「土壌汚染対策法」で特定された特定有害物質の中にも認定されたり疑いありとされている物質がある。次の機会には内分泌撹乱物質についても触れてみたいと思う。
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※1:健康ヘの影響は「化学物質の危険有害便覧」(中央労働災害防止協会)、「化学物質の環境リスク初期評価等(第2次とりまとめ)の結果について」(環境省2003.1.21発表)を参考とした。

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