緑化工の工事費は意外と大きい!そのことをご存知でしたか?
たとえば、道路改良工事における工種金額のシェアはどのようになっているのでしょうか?
国土交通省 国土技術政策総合研究所の資料(http://www.nilim.go.jp/lab/pbg/)によると
1. 土砂掘削
2. 作業残土処理
3. コンクリート
4. 軟岩掘削
5. 型枠
6. 厚層基材吹付
7. 採取土路体(路床)
8. 現場吹付法枠
9. 購入土路体
10. 法面整形
11. ・・・ (平成10年度 建設省直轄工事 1,693サンプルデータを分析)
となっています。
前出の資料によると主要な17工種で全体金額の70%、39工種で全体金額の90%を占めるわけですが、その内訳を見てみると、道路改良工事において法面工事の占める工種が、「6.厚層基材吹付」「8.現場吹付法枠」「10.法面整形」と3工種あり、これらを足すと、非常に大きなシェアを占めていることがわかります。
次に、全国特定法面保護協会の資料(下表参照)によると、平成13年度における法面に関する工事費は約2,800億円で、
1位 法枠工(964億円)
2位 緑化工(646億円)
3位 アンカー工
となっています。
この1位の法枠工と2位の緑化工を足せば、1,610億円となり、全体金額の57.3%を占め、全体金額の約6割が緑化工として施工されていることがわかります。
以上からわかるように、法面工事においても緑化工(緑化基礎工としての法枠+緑化工)は、高いシェアを占めており、いい換えれば、これは社会的な要求で、さらに今後も環境に対する要求は高まると考えられます。
< 法面保護工・工種別推移表 ((社)全国法面保護協会調査)
>

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