国土地理院が、保有するGIS情報の積極提供を始めます。
提供するデータは、1/2500データ。同院の「基盤地図情報」で、全国の都市計画区域10万km2のうち約9万km2について、1/2500の詳細データを提供します。基盤地図情報は現在、JPGIS形式でしか提供していませんが、一般的に使われているフォーマットでも提供できるようにします。民間向けには、来年7月から電子国土基本図のベクトルデータの提供を始めます。
『フレッシュマップ2011』の中で発表されたもので、民間や行政機関を問わないGIS積極利用を目的としています。地理空間情報活用推進基本法の制定から4年余り経過し、地図情報も電子化が進んだにもかかわらず、行政機関などの利用者側が使いこなせていない現状を考慮したものです。
同院のメーンツールの「電子国土基本図」は、ことし2月に本格運用を開始。そして、すべての地図の基となる基盤地図情報の高精度化も進んでおり、縮尺レベル1/2500のデータが11年度内に概成します。 |