発表された単価を平成23年度単価と比べてみると、
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技術者の職種 |
H23基準
日額 |
差額 |
H23基準
日額 |
差額 |
H22基準
日額 |
差額 |
H21基準
日額 |
主任技術者 |
55,000 |
-1,600 |
56,600 |
-300 |
56,900 |
+1,100 |
55,800 |
理事、技師長 |
50,900 |
-900 |
51,800 |
-300 |
52,100 |
-300 |
52,400 |
主任技師 |
44,800 |
-500 |
45,300 |
-600 |
45,900 |
-1,200 |
47,100 |
技師(A) |
38,500 |
-400 |
38,900 |
0 |
38,900 |
-400 |
39,300 |
技師(B) |
31,300 |
-300 |
31,600 |
+300 |
31,300 |
0 |
31,300 |
技師(C) |
25,700 |
-500 |
26,200 |
-300 |
26,500 |
+300 |
26,200 |
技術員 |
22,200 |
-500 |
22,700 |
-300 |
23,000 |
+600 |
22,400 |
設計では、全ての職種で下がっています。しかも下げ幅は大きくなっています。
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技術者の職種 |
|
差額 |
H23基準
日額 |
差額 |
H22基準
日額 |
差額 |
H21基準
日額 |
地質調査技師 |
33,400 |
-800 |
34,200 |
-400 |
34,600 |
-200 |
34,800 |
主任地質調査員 |
27,100 |
-300 |
27,400 |
+200 |
27,200 |
-600 |
27,800 |
地質調査員 |
21,300 |
-400 |
21,700 |
+200 |
21,500 |
-500 |
22,000 |
また地質調査業でも全ての職種で下がっています。しかも下げ幅は大きくなっています。
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技術者の職種 |
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差額 |
H23基準
日額 |
差額 |
H22基準
日額 |
差額 |
H21基準
日額 |
測量上級主任技師 |
40,900 |
-1400 |
42,300 |
+300 |
41,900 |
-1,400 |
43,300 |
測量主任技師 |
31,000 |
-100 |
31,100 |
-100 |
31,200 |
+900 |
30,300 |
測量技師 |
25,700 |
-100 |
25,800 |
+300 |
25,500 |
+800 |
24,700 |
測量技師補 |
21,600 |
+100 |
21,500 |
-200 |
21,700 |
+800 |
20,900 |
測量助手 |
21,100 |
+200 |
20,900 |
+600 |
20,300 |
+600 |
19,700 |
測量では、測量技師補、測量助手がわずかに上がり、他は1400円~100円下がっています。測量技師補、測量助手が上がったのは雇用創出の意味かもしれません
これらから考察すると、
設計、地質調査、測量とも公共事業の縮減という時代の流れを反映して、減の傾向にありますが、測量の助手など雇用創出の意味合いは
感じられる、そんな2面性を持った単価設定となっています。
いずれにしろ、各会社で設計、地質調査、測量とどの技術者をどの程度かかえていくかは、非常に重要な問題です。この機会に考え、議論してみるのも良いのではないでしょうか。
社長も考えますが、社員が考える、それが大切ではないでしょうか。
【参考資料】
技術者の職種区分
参考までに設計業務等における技術者の職種区分定義を下記のとおり示す。
(1) 測量技術者
職種区分定義
①
測量上級主任技師:測量士でかつ技術士(総合技術監理部門・応用理学部門・情報工学部門・建設部門)又はこれと同等の能力を有す技術者で,特に高度な業務の計画,解析並びに技術管理等の責任者または指導的技術者。
② 測量主任技師:測量士で業務全般に精通するとともに複数の業務を担当する者。また,業務の計画及び実施を担当する技術者で測量技師等を指揮,指導する者。
③
測量技師:測量士で測量上級主任技師又は測量主任技師の包括的指示のもとに業務の計画,実施を担当する者。また,測量技師補又は撮影士等を指揮,指導して測量を実施する者。
④ 測量技師補:上記以外の測量士又は測量士補で測量技師の包括的指示のもとに計画に従い業務の実施を担当する者。また,測量助手を指揮,指導して測量を実施する者。
⑤ 測量助手:測量技師又は測量技師補の指揮,指導のもとに測量作業における難易度の高い補助業務を担当する者。
⑥ 操縦士:測量用写真の撮影に使用する事業用航空機の操縦免許保有者で操縦を担当する者。
⑦ 整備士:一等又は二等航空整備士の免許保有者で測量用写真の撮影に使用する航空機の整備を担当する者。
⑧ 撮影士:測量士又は測量士補で測量技師の包括的指示のもとに測量用写真の撮影業務を担当する者。また,撮影助手を指揮,指導して撮影を実施する者。
⑨ 撮影助手:撮影士の指揮,指導のもとに測量用写真の撮影の補助業務を担当する者。
(2) 地質調査技術者
職種区分定義
① 地質調査技師:高度な技術的判定を含まない単純なボーリング作業の現場における作業を指揮,指導する技術者で,現場責任者,現場代理人等をいう。
② 主任地質調査員:高度な技術的判定を含まない単純なボーリング作業の現場における機械,計器,試験器等の操作及び観測,測定等を行う技術者をいう。
③ 地質調査員:ボーリング作業の現場におけるボーリング機械の組立,解体,運転,保守等を行う者をいう。
(3) 設計業務等技術者
職種区分定義
① 主任技術者:先例が少なく,特殊な工法や解析を伴う極めて高度あるいは専門的な業務を指導統括する能力を有する技術者。
工学以外に社会,経済,環境等の多方面な分野にも精通し,総合的な判断力により業務を指導,統括する能力を有する技術者。
工学や解析手法の新規開発業務を指導,統括する能力を有する技術者。
② 理事・技師長:複数の非定型業務を統括し,極めて高度で複合的な業務のプロジェクトマネージャーを勤める技術者。
③ 主任技師:定型業務に精通し部下を指導して複数の業務を担当する。また,非定型業務を指導し最重要部分を担当する。
④ 技師(A):一般的な定型業務に精通するとともに高度な定型業務を複数担当する。また,上司の指導のもとに非定型的な業務を担当する。
⑤ 技師(B):一般的な定型業務を複数担当する。また,上司の包括的指示のもとに高度な定型業務を担当する。
⑥ 技師(C):上司の包括的指示のもとに一般的な定型業務を担当する。また,上司の指導のもとに高度な定型業務を担当する。
⑦ 技術員:上司の指導のもとに一般的な定型業務の一部を担当する。また,補助員を指導して基礎的資料を作成する。
なお,職種区分定義で示されてる定型業務,非定型業務については下記を参考に判断するものとする。
定型業務・調査項目,調査方法等が指定されており,作業量,所要工期等も明確な業務
・参考となる類似業務があり,それらをベースに応用することが可能な比較的簡易な業務
・設計条件,計画諸元の設定等が比較的容易で,立地条件や社会条件により業務遂行が大きく作用されない業務
非定型業務・調査項目,調査方法等が未定で,コンサルタントとしての経験から最適な業務計画,設計手法等を確立して対応することが求められる業務
・比較検討のウエイトが高く,かつ新技術または高度技術と豊かな経験を要する大規模かつ重要構造物の設計業務
・文化性,芸術性が特に重視される業務
・先例が少ないか,実験解析,特殊な観測・診断等を要する業務
・委員会運営や関係機関との調整等を要する業務
・計画から設計まで一貫した業務
▽ 平成24年度設計業務委託等技術者単価(国土交通省ページに直リンク)
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