平成24年8月1 日　水管理・国土保全局河川計画課から「平成24 年７月の九州の豪雨災害等を踏まえた堤防等の緊急点検と緊急対策」の通達がでています。
７月の九州の豪雨災害では、矢部川の堤防が決壊する等、各地で様々な被害形態が確認されており、今回の被災を踏まえて、全国の堤防等の緊急点検を行い、その結果を踏まえてハード・ソフトの総合的な緊急対策を実施するというものです。

７月の九州の豪雨災害では、矢部川の堤防が決壊する等、各地で様々な被害形態が確認されています。
今回の被災を踏まえて、全国の堤防等の緊急点検を実施します。その対象や目的は以下の通りです。 　 • 堤防の浸透に対する安全性（旧河道、重要水防箇所等） • 河川全体の流下能力（ボトルネック部の抽出等） • 水衝部等の侵食に対する安全性 • 土砂災害の危険性が高い火山地域や深層崩壊のおそれのある地域の渓流 　 緊急点検を踏まえて、ハード・ソフトの総合的な緊急対策を実施をします。 　 【選択と集中によるハード対策】 • 背後地の人口、資産等を踏まえ、重点的な堤防弱部の強化、流下能力のネック箇所の解消、砂防設備の整備等 【何としても命は守るソフト対策】 • 実践的なハザードマップの整備や情報提供の充実等 　 今回の一連の事業は、技術者の腕の見せどころとなるのではないかと思います。
参考
※被災データ等は平成24 年７月の九州の豪雨災害等を踏まえた堤防等の緊急点検と緊急対策（PDF　ファイル1729KB）から引用