以前いさぼうニュースでも紹介した建設技術研究開発助成制度「政策課題解決型技術開発公募」ですが、採択課題が決定・発表されています。
これらの公募は、2〜3年後の実用化を想定、成果を社会に還元させることを目的とするもので技術者としても知っておきたい情報です。
応募と採択の件数は以下の通りです。
「政策課題解決型技術開発公募(一般タイプ)」は、応募23件(新規課題19件、継続課題4件)のうち、 建設生産システム2件、防災・維持管理4件の新規課題6件(採択倍率3.2倍)、継続課題4件を採択
「政策課題解決型技術開発公募(中小企業タイプ)」は、応募6件(新規課題F/S 4件、継続課題R&D1年目2件)のうち、新規課題F/S 3件(採択倍率1.3倍)、継続課題R&D1年目2件を採択
各課題ののタイトルは以下の通りです。
○政策課題解決型技術開発公募(一般タイプ)【新規6課題】
・ドーナツ型TBMを活用した新たな山岳トンネル工法の開発
・深礎杭孔内無人化施工システムの開発
・高強度アラミド繊維による高性能ロープを活用した補強後も維持管理が容易な構造部材の技術開発
・現場急速成形法と埋込み型センシングを併用したFRP 部材による鋼構造物の補修・補強技術の開発
・既存不適格木造住宅の耐震化率を飛躍的に向上させる改修促進のための総合技術の開発
・鋼床版の疲労損傷に対するコンクリート系舗装による補強技術の性能評価に関する研究
○政策課題解決型技術開発公募(一般タイプ)【継続4課題】
・高エネルギー可搬型X 線橋梁その場透視検査の実用化
・光学的計測法を用いた効率的・低コストな新しい橋梁点検手法の開発
・既存建物下の局部地盤改良を可能にする極超微粒子セメントを利用したセメント浸透固化型液状化対策工法の技術開発
・迅速かつ効率的な復旧・復興のための災害対応マルチプラットホームの開発
各課題の詳細は以下で見ることができます。
▽建設現場の省力化・効率化に繋がる技術開発2件など新規課題9件を採択
−平成27年度建設技術研究開発助成制度の採択課題決定について−(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/common/001102121.pdf
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