国土交通省は、河川砂防技術研究開発公募の平成29年度新規課題の公募を12月1日より開始しました。
河川砂防技術研究開発公募は、水管理及び国土保全行政における技術政策課題を解決するため、産学のもつ先端的な技術を積極的に活用し、産学官連携による技術研究開発を促進することを目的とするものです。
募集〆切は平成29年1月11日で、各分野において、有識者で構成される委員会において審査を実施した上で、採択の可否を決定致します。
平成29年度新規課題の公募を行う分野は、
■河川技術分野
公募課題:河床低下状況下の河川における横断構造物の劣化・損傷・破壊予測技術の開発
■砂防技術分野
公募課題1:大規模地震が地盤に与えた影響とこれに起因する土砂災害に関する技術研究開発
公募課題2:大規模外力に対する破壊プロセスを踏まえた、より合理的かつ効果的な砂防施設の設計手法に関する技術研究開発
■地域課題分野(河川、砂防、河川生態)
以下の3課題について公募を実施。
@河川
国土交通省が管理する河川等が抱える管理上の技術的な課題に対して、地域の研究機関に所属する若手研究者と河川管理者が、各河川をフィールドにした現地調査等を通し共同して技術研究開発を行い、河川管理上の課題を解決することを目的としています。
A砂防
国土交通省が実施する砂防関係事業等における技術的な課題に対して、地域の研究機関に所属する研究者と管理者が、各現場をフィールドにした現地調査等を通し共同して技術研究開発を行い、砂防関係事業等実施上の課題を解決することを目的としています。
B河川生態
国土交通省が管理する河川において、災害対策を含めた全ての河川管理の基本方針である「多自然川づくり」をはじめとした様々な取組が、河川やその流域の河川生態系へ与える影響や効果について、地域の研究機関に所属する研究者と河川管理者が、各河川(流域)をフィールドにした現地調査等を通した共同研究を、生態学と河川工学等を組み合わせた学際的アプローチで行い、今後の河川の整備や管理の高度化・合理化及び河川環境の向上につながる成果を得ることを目的としています。
■流域計画・流域管理課題分野
国土交通省が管理する河川を中心とした流域に関して、河川管理と都市計画・地域計画を互いに関連させ、水害に対する流域の安全性の向上や健全な水循環系の構築、河川整備やコンパクトシティ等のまちづくり政策を組み合わせた健全な都市の構築等、流域計画・流域管理上の技術課題や政策課題に対して、河川工学、都市計画・地域計画及び下水道をはじめとする幅広い分野の研究者と河川管理者が共同して技術研究開発を行い、河川の流域管理上の課題を解決することを目的としています。
なお、詳しい内容は、国土交通省のホームページからご覧頂くことが可能です。
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