新年あけましておめでとうございます。
今年は酉年です。
いさぼうネットも、鳥のようにちょっと離れた大空から土木の世界を見つめ、技術者に役立つ情報を見定めつつ、また今年1年、建設・土木に関する情報を伝えていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
昨年末の12/28には北関東地方で震度6弱の地震が発生しました。
余震という意味でも、復興という意味においても、まだまだ東日本大震災は終焉していないと痛切に感じます。
大切なことは、我々技術者がそこから何を学ぶかということだと思います。
我々が生業とする建設・土木における、解析・設計や防災施設などが、防災、特に人命を守るということに如何に寄与しているかを感じることができます。
不幸にも破壊されてしまった施設の現実から、経験則を学ぶことができます。
そして自然の力の偉大さに対する謙虚さを学ぶことができます。
技術者として少しでも、防災・減災に寄与したいものです。
さて、先ごろ発表された平成29年度の国交省予算は以下の通りです。
(1)一般会計 5兆7,946億円(一般公共事業費 5兆1,273億円、災害復旧等 534億円)
(2)東日本大震災復興特別会計 5,318億円
▽平成29年度予算決定概要(国土交通省) http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_005231.html
平成29年度の予算においては、東日本大震災や熊本地震等による「被災地の復旧・復興」を加速させるとともに、「国民の安全・安心の確保」、「生産性向上による成長力の強化」及び「地域の活性化と豊かな暮らしの実現」の4分野に重点化し、施策効果の早期発現を図るとしています。
特に、激甚化する水害・土砂災害や切迫する巨大地震等から国民の生命と財産を守り、国土強靱化の取組を推進するため、防災意識社会への転換を図りつつ、ハード・ソフトを総動員した防災・減災対策を推進し、戦略的なインフラ老朽化対策に取り組みます。
具体的には今年は土木の世界でもビッグデータの波が押し寄せてきそうです。
昨年度から本格派した「i-construction」、対象は土工からコンクリート、施工工程と拡大していきます。
▽国交省i-Construction
http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000028.html
また昨年11月24日には、G空間情報センターの運用が開始されました。
G空間情報センターは、国土地理院などの各府省、民間各社及び各学術機関等官民問わず様々な主体により整備・提供される多様な地理空間情報を集約し、利用者がワンストップで検索・ダウンロードし利用できる、産学官の地理空間情報を扱うプラットフォームです。
今後、近年のビックデータ・ICTなどによる爆発的に増える民間データなども積極的に取り入れ、産学官の情報の利活用促進を行い、イノベーションの創出を目指していきます。土木施設の維持管理に大きく関係してきます。
▽G空間情報センター
https://www.geospatial.jp/gp_front/
本来はこのような情報を技術者が一人一人確認していく必要がありますが、多大な時間と労力を要します。
それ故いさぼうネットではこれらの動きの把握と情報を皆様に代わり、監視し、動きがあった段階で情報を伝達する。
ビッグデータ社会に備えより効率的な情報流通に寄与したいと考えております。
本年もよろしくお願いいたします。
いさぼうネット編集長
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