国土交通省は、危機管理型水位計の基準・仕様を示した「危機管理型水位計の観測基準・仕様」を策定しました。
近年多くの河川災害が発生し、中小河川における水位計の設置が急務になっていますが、その仕様などがありませんでした。
特に、中小河川への水位計の設置は、設置・維持コストの克服が課題となっていました。
このため、国土交通省では洪水時のみの水位観測に特化し、機器の小型化や通信機器等のコストを低減した水位計(危機管理型水位計)の開発を行いました。
そして今回、危機管理型水位計の普及を推進するため、昨年12月までに全3回開催した「危機管理に対応した水位観測検討会」での議論を踏まえ、最低限必要な観測基準・仕様を策定しました。
基準・仕様の概要は以下の通りです。
・無給電で5 年間の稼働を確保するための水位計の水位観測制御ルール
・中小河川の特徴である急激な水位上昇を把握するための観測時間間隔
・水位データのオープンデータ化 等
注目の基準です。防災技術者としては、最低限の知識として目を通しておくべきと思います。
▽危機管理型水位計の観測基準を初めて策定しました
〜水位データの基準等の統一化を図ることで活用促進し、近隣住民の避難を支援〜(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000937.html
▽「危機管理型水位計の観測基準・仕様」 [PDF](国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/common/001218244.pdf
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