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  「平成29年の 土砂災害発生件数 過去10年で最大を記録」
 

平成30年7月5日

 

 梅雨が明けていない地域もある中で台風7号や前線により被害が発生していますが、まだ広い範囲でこの週末にかけて 局部的に災害級の大雨となり歴史的な豪雨となる恐れもあると報道されています。
 国土交通省ホームページ「災害・防災情報」では、「平成30年台風第7号及び前線等による被害状況等について(第4報 2018年7月5日)」も公表されました。
 最新の気象情報をこまめに確認されくれぐれもご注意ください。

○「防災情報」−気象警報・注意報−(気象庁)
○「平成30年台風第7号及び前線等による被害状況等について」(国土交通省)

 災害は年々と増える傾向にあります。
 国土交通省は、3月22日付けで平成29年の土砂災害発生件数を発表しています。 国土交通省は毎年、都道府県等からの報告に基づき、土砂災害(土石流、 地すべり、がけ崩れにより、家屋や公共施設に被害が発生した事象)の発生件数を集計し公表しています。

 平成29年の土砂災害発生件数は、全国で1,514件で、過去10年で最大となったとのことです。
 平成29年7月九州北部豪雨や台風(18号・21号・22号)等の影響により、 過去5年間の平均を大きく上回ったようです。
内訳は、下記のようになっています。
 ○土石流等 : 313件
 ○地すべり : 173件
 ○がけ崩れ :1,028件

以下、国土交通省「平成29年の土砂災害(PDF)」より抜粋]

■「平成29年 全国の土砂災害発生状況」 より

 

■「近10年の土砂災害発生件数及び人的・家屋被害件数」より

(以上、国土交通省「平成29年の土砂災害(PDF:13MB)」より抜粋)

 平成29年九州北部豪雨では、局地的かつ猛烈な降雨により、急流河川などで 大量の土砂や流木が発生し、被害が拡大しました。 そのことから、土砂・流木による被害の危険性が高い中小河川において、 土砂・流木捕捉効果の高い透過型砂防堰堤等の整備により土砂・流木の流出 を防止しています。
 そのほか、平成29年の土砂災害の概要や、対応状況等についても、 「平成29年の土砂災害」にまとめられています。

 また、「平成30年に発生した土砂災害」 ページも公開されており、この中では6月30日時点までの全国の土砂災害発生状況がまとめられています。

以下、国土交通省「平成30年 全国の土砂災害発生状況(6月30日時点)(PDF)」より抜粋]

■「平成30年 全国の土砂災害発生状況」 より

(以上、国土交通省「平成30年 全国の土砂災害発生状況(6月30日時点)(PDF:0.5MB)」より抜粋)

 6月30日時点の「平成30年 全国の土砂災害発生状況」 の発生件数が20件以上の赤色の県を見ると、新潟県では3月に融雪による土石流等が発生しており、鹿児島では2月にがけ崩れが発生しています。

 前述しましたが、「平成29年の土砂災害(PDF:13MB)には、”土砂災害発生件数が過去10年で最大”という件数や災害状況、被災状況の紹介のみではなく、土砂災害危険箇所等の緊急点検や、土砂災害専門家等による調査・技術的助言 など、今後の対策に関する情報もまとめられているので、防災技術者として今、目を通さなければならない資料と感じます。

 

<関連リンク>

▽「平成29年の土砂災害発生件数が確定しました 〜平成29年は過去10年で最大を記録〜」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo02_hh_000049.html

▽「平成29年に発生した土砂災害」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/river/sabo/jirei/h29dosha/h29dosha.html

▽「平成30年に発生した土砂災害」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/river/sabo/jirei/h30dosha/h30dosha.html

 

 

 
 
 

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