国土交通省はBIM/CIMやi-Constructionを推進しています。これらは、実務の中で具体的な課題を検証しながら常に発展し続けており、徐々にではありますが、関係する技術者も確実に増えてきています。
今回紹介する様々な動きから、これらの技術がいよいよ実務段階に入ってきたと思われます。
土木学会では2019年8月7日(水)に「BIM/CIM講演会2019(東京)」を開催します。
▽「BIM/CIM講演会2019(東京)開催のお知らせ」(公益社団法人 土木学会 土木情報学委員会)
http://committees.jsce.or.jp/cceips16/node/57
また主に建築分野で用いられているIFCに関しては、2020年にIFC5と呼ばれる土木分野を包括した国際的なデータ交換標準が公開される予定です。
国土交通省からは、「CIM導入ガイドライン(案)」下水道編、地すべり編の発行や、下記、基準、要領が発行されました。
BIM/CIMやi-Constructionについては、設計関連、施工関連、メーカ関係など全ての技術者に関係するもので、今後の業務、工事、製品造りを大きく左右する技術です。
先ずは国土交通省からの、「CIM導入ガイドライン(案)」を、入手・一読をしておいてはいかがでしょうか。
BIM/CIMやi-Construction の中で、CIMといえば、設計段階の3次元の構築が基本となります。いさぼう関連の技術者においては地下を含んだ3次元モデルの構築が必要となります。業務となれば当然見積もりの必然性が出てきます。地盤モデルの構築について、全国地質調査業協会連合会から、「3次元地盤モデル構築 積算基準(案)」が公開されています。
今まで、3次元地盤モデルを作成する際には、その目的によって、見積もりに大きな開きがありましたので、非常に参考になるのではないでしょうか。
▽「3次元地盤モデルの構築 積算基準(案)」(一般社団法人全国地質調査業協会連合会)
https://www.zenchiren.or.jp/sekisan/pdf/r01/3Dmodel.pdf
歩掛を国土交通省単価にて、計算しますと、1構造物当たり直接人件費で1,591,900円 となりました。 詳細項目については、見積もり毎に修正する必要がありますが、参考になるのではないでしょうか?
いままで「3次元は・・・」と技術の導入を見送ってきた技術者も、導入をせざるをえない状況となっています。3次元といっても断面情報が平面(立体)情報になるだけで、情報そのものは変わりません。技術力の本幹ではなく、それをサポートするもので、よいソフトさえあれば簡単に取り入れることができます。
この機にぜひ3次元の導入を始めましょう。
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