令和元年度として、2回目の災害対策等緊急事業推進費の支援が国土交通省から発表されています。
今年も多くの災害が発生しています。国土交通省は、豪雨などにより
被災した地域で再度災害防止のために実施する洪水対策や、交差点で発生した
重大な交通事故を契機とした交通安全対策などに緊急的に予算を配分します。
詳細を下記にまとめてみました。
・対策件数:11 件
・配分額:国費 23 億 3893 万円
1.洪水対策
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佐賀県 筑後川水系筑後川 事業費112.0百万円
豪雨により、堤防法面の一部が崩壊。
更なる堤防の法面崩壊による破堤のリスクを防ぐため、緊急的に堤防整備する。
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佐賀県 嘉瀬川水系嘉瀬川 事業費141.0百万円
豪雨により、嘉瀬川の水位が上昇し、河岸の一部が崩壊。
更なる河岸の崩壊による破堤のリスクを防ぐため、緊急的に河岸の護岸整備。 |
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長野県 信濃川水系金熊川 事業費220.0百万円
崖崩れによる河道閉塞が発生し、現在は応急対策として仮排水路を設置。
閉塞箇所上流での越水に伴う浸水被害や下流への土石流による被害を防ぐため、
緊急的に河川整備を行う。 |
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福岡県 筑後川水系小石原川 小石原川ダム(2件) 事業費1,454.0百万円
豪雨により、付替国道の法面に変状が発生。
土砂流入など、更なる被害の拡大を防ぐ必要があるため、緊急的に法面対策を行う。 |
2.崖崩れ対策
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和歌山県 町道西中村広畑線 事業費61.0百万円
崖崩れが発生し、全面通行止め。
緊急的にコンクリート吹付工等による法面対策を行う。
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鹿児島県 一般県道秋目上津貫線 事業費18.2百万円
豪雨で道路法面の崩落が発生。
緊急的に法枠工による法面対策を行う。
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静岡県 林道寸又線 事業費67.0百万円
崖崩れが発生し、全面通行止め。
緊急的に簡易法枠工等による林道の法面対策を行う。
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和歌山県 紀伊田辺(上秋津)地区 事業費500.0百万円
山崩れが発生し、隣接する県道29号では全面通行止め。
緊急的に集水井工等による地すべり対策を行う。
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3.公共交通安全対策
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主要地方道大津草津線 由美浜交差点ほか49箇所 事業費50.0百万円 |
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市道幹1007号線ほか10箇所 事業費22.14百万円 |
詳しい情報は、下記のページをご覧ください。
▽「豪雨などによる災害の対策と交通事故の再発防止対策に緊急的に予算支援!
〜令和元年度 第2回 災害対策等緊急事業推進費の配分〜」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku09_hh_000096.html
また、現在、第3回の災害対策等緊急事業推進費が募集されています。
今回の募集は令和元年8月1日(木)〜令和元年10月1日(火)の間です。
災害事業の要件を満たさない案件でも、本事業費は採択される可能性があります。
その提出書類や採択要件などを把握していただき、ぜひ活用していただきたいと思います。
▽「災害対策等緊急事業推進費」(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudokeikaku_tk4_000002.html
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