国土交通省から令和2年11月10日に、「技術検定不正受検防止対策検討会」の設置が公表されました。
公表されている内容によりますと、複数の企業において、社員が所定の実務経験を充足していない状況で技術検定を受検し、施工管理技士の資格を不正に取得し、またこれらの社員を監理(主任)技術者等として配置する事態が発生したことを受けて、令和2年8月に「技術検定不正受検防止対策検討会」を設置し、技術検定における受検プロセスにおける課題を把握し、講ずべき防止対策の検討が開始されたとのことです。
同年10月の第4回検討会にて提言がとりまとめられています。
検討会での検討事項は以下のとおりです。
<検討会での検討事項>
下記
の4つの
プロセスにおいて講ずべき防止対策を検討。
(1)受験前
(2)受験申請・審査時
(3)受験時
(4)受験後
●実務経験の確認方法の改善、認識不足防止等について
●虚偽申請の抑止策、試験内容の見直しについて
●不正受検等に対するペナルティに関する考え方について
検討事項の中でも特筆すべきは、試験内容の見直しです。
経験論文については、従来の暗記型の試験ではなく、実務経験を踏まえた高度な応用力を確認できる内容に見直すことが検討されており、1級土木施工管理技術検定試験も上記に含まれています。
▽「技術検定不正受検防止対策検討会」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000185.html
<参考リンク>
▽「技術検定不正受検防止対策検討会【提言】(参考資料)」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001371573.pdf
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