令和3年2月19日に、令和3年度 設計業務委託等技術者単価が国土交通省から発表されました。
本単価は、令和3年3月1日から適用とされています。
改定後の単価のポイントとして、 「全職種単純平均で対前年度比1.6%引き上げられることになります」、「9年連続の引き上げにより、全職種単純平均値が40,890円となり、公表を開始した平成9年度以降で最高値を更新しました」と
発表されています。
いさぼうネットでは、設計業務、測量業務、地質業務の各職種について、過去7年の単価(基準日額(円))をまとめてみました。
基準日額の昨年との差額では、一番高い差額が 2,500円 の技師A 、次に差額2,100円で主任技師、その次に差額1,100円で技術員と続きます。

(円)
※特別措置によりコロナ禍の影響を考慮した単価を示している(前年度を下回った単価は、前年度単価に据置)。
以下は、平成6年からの単価の流れです。
平成9年をピークに下がり続けた単価は、平成19年頃に横ばいとなり、平成26年から急上昇しています。
今回の改訂では、技師A、主任技師の伸びが大き
くなっています。これらの職種は、管理技術者や照査技術者等に相当し、正に我々が直面している技術者不足を反映しているといえます。

測量業務
については、測量技師補、測量補助員といった若手技術者の伸びが顕著です。この業界に入ってくる若手が少なくなってきている反映ともいえます。

(円)
※特別措置によりコロナ禍の影響を考慮した単価を示している(前年度を下回った単価は、前年度単価に据置)。

地質業務についても、地質調査員の伸びが顕著です。これも測量業務同様、若手が少なくなってきていることを反映しているといえます。

(円)
※特別措置によりコロナ禍の影響を考慮した単価を示している(前年度を下回った単価は、前年度単価に据置)。

今回の改定は、特に若手技術者の単価の伸びが顕著です。
「我々の業界は若手の人件費がちゃんと上がっていますよ」と、ぜひ、アピールしたいものです。 いさぼうネットでは、平成6年度からの設計業務委託等技術者単価表を一覧表にまとめています。
よろしければ参考資料としてご利用ください。
●年度別設計業務委託等技術者単価表[平成
6年度〜令和元年度]
<参考リンク>
●令和3年度 設計業務委託等技術者単価について(国土交通省)
●[報道発表資料(PDF)]:令和3年度 設計業務委託等技術者単価について(国土交通省)
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