令和3年4月1日、国土交通省から、「令和3年度i-Construction の主な取り組みについて」が発表されています。
令和3年度は以下の取り組みがなされます。
【1】 中小企業等のICT 施工利活用環境の充実
令和3年度は、特に中小企業や地方公共団体への更なる普及拡大に向けて、従来の建設機械に後付けで装着する機器を含め、ICT 建設機械を認定する制度の創設や、作業員の負荷軽減に向けたパワーアシストスーツ等の試行等に取り組みます。
中小企業を含むあらゆる現場へのICT 施工の利活用環境充実に向かっていくようです。
【2】生産性向上のための工法、材料等の導入拡大
令和3年度は、大型プレキャスト製品を対象に、コスト以外の要素も考慮した
比較設計方法の試行や、現場打ちコンクリートの品質確認効率化に向けた
JIS 規格改訂に向けた検討を図るようです。
比較設計の試行は設計技術者にとっても関係してくるところです。
【3】i-Construction の海外展開
i-Construction の更なる推進を図るため、3次元データに対して先進諸国の制度設計やISO 等を踏まえた国内基準類の国際標準化の推進や、海外展開の意向のある民間企業と連携し、JICA や民間企業と連携した現地技術者育成のための研修の設置を目指すとのことです。
これまで主に国や大手施工業者のテーマだったi-Constructionが、地方での全面展開や中小の業者にも広げていく、まさに本取り組みの本質に入っていく年となります。比較設計などコンサルの技術者も注意深く情報を得ておくことが必要です。
<参考リンク>
▽「建設現場の更なる生産性向上に向けて
〜令和3年度i-Construction の主な取り組みについて〜」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000797.html
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