国土交通省は令和3年6月15日付で、「洋上風力発電設備のメンテナンス等でのAUV※運用時の事故防止に必要な安全要件等を定めたガイドライン」を策定・公表しました。 ※AUV(Autonomous Underwater Vehicle):機器本体が自律的に状況を判断して水中を航行できる無人機
洋上風力発電に関しては、現在、世界的に導入が進んでいて、国内でも洋上風力産業ビジョン(第1次)において2040年までに30〜45GWの導入目標が示されてい
ます。
この一方で、洋上風力発電は、水中や海底に設置された基礎構造物や送電ケーブルなど、設備メンテナンスを行う必要があるため、これらメンテナンスのコスト低減を図ることが課題
でもあるようです。
また、メンテナンスでAUVを活用する場合、稼働中の設備へのAUVの衝突等の事故や、経済的リスクもあるため、リスクを低減しAUVを安全に運用するための安全要件等の検討
も必要となってきます。
今回のガイドラインの概要は以下の通りです。
【AUV(自律型無人潜水機)の安全運用ガイドラインの概要】
〇機能・設備要件(母船や基地局と適切に通信できることなど)
〇事故等リスク回避手法(周辺状況に応じた緊急浮上の方法を検討することなど)
〇適用法令の解説・対応(領海等で作業を実施する際に必要な許可申請に関する法令など)
○洋上風力発電・石油ガス開発のメンテナンス等でのAUV運用時のリスク
これにより、商用利用が進むAUVが、洋上風力発電設備のメンテナンス等において、効率的かつ安全に活用され、洋上風力発電や海底油田・ガス開発等の海洋開発がさらに促進され
そうです。
詳しくは下記ページをご覧ください。
▽『報道発表資料』(国土交通省)
「AUV※(自律型無人潜水機)の安全運用ガイドラインを策定・公表
〜洋上風力発電設備の検査等の効率化・コスト低減に向けてAUVの利用を促進します〜」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001409135.pdf
▽『参考資料』(国土交通省)
「AUVの安全運用ガイドラインの概要」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001409136.pdf
▽『AUVの安全運用ガイドライン』(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001409137.pdf
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