令和4年2月18日に、令和4年度 設計業務委託等技術者単価が国土交通省から発表されました。
本単価は、令和4年3月1日から適用とされています。
改定後の単価のポイントとして、 「全職種単純平均で対前年度比3.2%引き上げられることになります」、「10年連続の引き上げにより、全職種単純平均値が42,195円となり、公表を開始した平成9年度以降で最高値を更新しました」と
発表されています。
いさぼうネットでは、設計業務、測量業務、地質業務の各職種について、過去8年の単価(基準日額(円))をまとめてみました。
基準日額の昨年との差額では、一番高い差額が 1,400円 の理事、技師長 、次に差額1,200円で主任技師、その次に差額1,000円で技師(B)と続きます。
対前年比は、+1.3%となっています。
(円)
※特別措置によりコロナ禍の影響を考慮した単価を示している(前年度を下回った単価は、前年度単価に据置)。
以下は、平成6年からの単価の流れです。
平成9年をピークに下がり続けた単価は、平成19年頃に横ばいとなり、平成26年から急上昇しています。
今回の改訂では、理事、技師長、主任技師の伸びが大きくなっています。これらの職種は、管理技術者や照査技術者等に相当し、正に我々が直面している技術者不足を反映しているといえます。
測量業務については、全体的に上昇傾向で、測量主任技師、測量技師の伸びが顕著です。対前年比は、+5.2%となっています。
(円)
地質業務についても、地質調査技師の伸びが顕著です。対前年比は、+5.3%となっています。
(円)
今回の改定は、時間外労働時間を短縮するために必要な時間も反映されています。
技術者単価引き上げに感謝しつつも、働き方や労働環境の整備が急務ではないでしょうか。
<参考リンク>
●「令和4年度 設計業務委託等技術者単価について」(国土交通省)
●[報道発表資料(PDF)]:「令和4年度 設計業務委託等技術者単価について」(国土交通省)
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