国土地理院は2023年11月30日より、最新の航空レーザ測量データを基に作成した基盤地図情報(数値標高モデル)1mメッシュ(標高)の提供を開始しました。
基盤地図情報(数値標高モデル)は、洪水や津波被害の予想や土砂災害の危険性調査、まちづくり等の様々な分野で活用されており、具体的な事例として、ハザードマップにおける洪水浸水想定区域や災害時の浸水想定図が作成されている。併せて、令和3年7月に静岡県熱海市で発生した土石流では、盛土前・盛土後・発災後のデータ比較によって、標高変化を定量的に示したことが挙げられています
1mメッシュ(標高)は5mメッシュ(標高)に比べて25倍の標高点密度を持っており、細かな起伏の表現力が増しています。これによって精度の高いシミュレーションが可能となるため、ハザードマップの浸水想定や土砂災害警戒箇所の抽出精度の向上などが期待されます。
今回の1mメッシュ(標高)提供開始の背景には、高解像度の標高データへの需要が高まっていることや、航空レーザー測量機器の性能向上があり、今後は5mメッシュ(標高)と並行して整備を進めていくそうです。
11月30日に提供開始された1mメッシュ(標高)の範囲は、国土地理院が2020年に航空レーザー測量を実施した東北地方太平洋沿岸部の約2,000km²であり、今後も航空レーザー測量データが得られた地域で順次整備していく予定とのことです。
詳細については、下記の国土地理院のページをご覧下さい。
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