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全国道路基盤地図等データベースの一般公開開始
令和6年6月13日

 国土交通省道路局は、道路管理の更なる効率化・高度化を図るため、直轄国道等の詳細な平面図データを一元的に管理する「全国道路基盤地図等データベース」の一般公開を開始しました。

 全国道路基盤地図等データベースは、直轄国道等の道路基盤地図情報※1及び道路台帳附図※2データを一元的に管理するデータベースです。これにより、道路管理者毎に蓄積・管理していた平面図データを一元的に活用できる環境が構築され、web上で直轄国道の詳細な平面図を閲覧できるようになります。

 利点としては、設計や点検などの業務の際に、対象区間の必要な情報をWeb上で即座に確認できるようになるので、業務の効率化が図れます。また、地域間での情報共有が今までよりも容易になるので、災害対応などの際に、関係者間での連携が強化される事も期待できます。

 また、有料ではあるもののAPI連携による活用も受け付けているので、研究機関や民間企業によって、AI技術を活用した道路劣化予測や、VR/AR技術を用いた維持管理支援ツールの開発など、新たな技術開発が進んでいくと思われます。

 データベースは無料で閲覧でき、道路台帳附図についてはPDFでのダウンロードも可能ですので、一度確認されてみてはいかがでしょうか。

全国道路基盤地図等データベースの画面。左上の地図から表示したい内容を選択して使用する。
ツールメニューには計測や並べて比較する等の機能もある。
「全国道路基盤地図等データベース」(一般社団法人 国土技術研究センター)より)


詳細については、下記のページをご覧下さい。
▽「全国道路基盤地図等データベースの公開開始」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001807.html
※1
道路工事完成時の道路の形をもとに道路構造を表現した2次元のGISデータの事を指します。車道(面)、距離標(点)等、30種類の地物ごとにレイヤーが区別されており、2008年より収集・蓄積されていた道路工事完成図を変換して作成されている。
※2
道路の詳細な情報を記載した管理用の図面のことを指します。これには、道路の幅員、構造、位置関係、周辺の土地利用状況などが含まれており、維持管理や計画立案において重要な役割を果たします。土木技術者にとっては、道路の設計や改修工事を行う際に必要不可欠な資料となります。
<参考リンク>

▽「全国道路基盤地図等データベース」(一般社団法人 国土技術研究センター)
https://road-basemap.mlit.go.jp/JapanRoadMapWeb/

▽「全国道路基盤地図等データベース」操作マニュアル(一般社団法人 国土技術研究センター)
https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/road_basemap/man_01.pdf

 

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