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 通達、業界ニュース
防災道の駅が追加選定され、全国で79駅となりました
令和7年7月24日
国土交通省は、能登半島地震において、防災道の駅が大きな役割を果たしたことなどを踏まえ、新たに40駅を防災道の駅として追加選定しました。
今回は、道の駅に注目し、道の駅と防災道の駅の違いや、その役割について取り上げたいと思います。
道の駅とは
道の駅は、道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供や、地域の振興に寄与することを目的として一般道に設けられた休憩施設を指し、設置者である市町村等の道路管理者の申請を受けて、国土交通省が認定・登録を行っています。「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」を基本コンセプトとして、下記3つの機能を有しています。
  • ・休憩機能:24時間無料で利用できる駐車場・トイレなどの提供
  • ・情報発信機能:道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報などを提供
  • ・地域連携機能:文化共用施設、観光レクリエーション施設などの地域振興施設で地域との交流を図る
道の駅の構想は、1990年に広島市で開催されたシンポジウムにおいて、参加者の「鉄道に駅があるように、道路にも駅があってもいいではないか」という意見が元になったと言われています。この背景には、高速道路にはサービスエリアやパーキングエリアが整備されている一方で、一般道での休憩はドライブインなどの民間施設が担っており、24時間いつでも使用できる公的な休憩施設が整備されていない状況がありました。
この翌年の1991年、山口県、岐阜県、栃木県の3県12か所で仮設の休憩と案内施設を用いた社会実験を実施した所、利用者から好評だったことや、地元の人が自然と集まる場になっているなどのポジティブな結果が得られた。こうした経緯を経て1993年に道の駅の登録・案内制度が創設され、同年に103か所の施設が第1号として登録されました。その後、登録や、時には登録が取り消されることもありながらも数をその数を増やしていき、2025年6月13日時点で1,230駅の道の駅が登録されています。
防災道の駅とは
全国にある道の駅の中から、都道府県の地域防災計画等で、広域的な防災拠点に位置付けられている箇所を防災道の駅として国土交通省が選定しています。防災道の駅は、大規模災害等が発生した際に、救助活動及び復旧・復興活動の拠点や緊急物資等の基地として活用される事が期待されており、制度が始まった令和3年には39駅が選定されました。
防災道の駅の選定要件として、以下の3つが挙げられています
  1. 都道府県が策定する広域的な防災計画(地域防災計画もしくは受援計画)及び新広域道路交通計画(国土交通省と都道府県で策定)に広域的な防災拠点として位置づけられていること
    • ※ハザードエリアに存する場合は、適切な対応が講じられていること
    • ※最寄りICまで5km圏内かつ重要物流道路(代替・補完路含む)に接している場合、又は、道路啓開計画に拠点としての位置づけがある場合においては、上記計画の位置づけが整っていない場合であっても、次期計画見直し時に盛り込むことを条件とし選定可能とする
  2. 災害時に求められる機能に応じて、以下に示す施設、体制が整っていること
    1. @建物の耐震化、無停電化、通信や水の確保等により、災害時においても業務実施可能な施設となっていること
    2. A災害時の支援活動に必要なスペースとして、2500m²以上の駐車場を備えていること
    3. B「道の駅」の設置者である市町村と道路管理者の役割分担等が定まったBCP(業務継続計画)が策定されていること
  3. 2.が整っていない場合については、今後3年程度で必要な機能、施設、体制を整えるための具体的な計画があること
防災道の駅の活躍
昨年発生した令和6年能登半島地震において、当時石川県で唯一防災道の駅として選定を受けていた「のと里山空港」は、被災者の受け入れ、道路啓開支援センターの設置、自衛隊や警察などの活動拠点、道路復旧に使用する資材置き場、インフラ復旧事業者の支援、全国から届く支援物資の受け入れなど、広域防災拠点として大きな役割を果たしました。また、この時、福岡県にある防災道の駅「うきは」より、停電や断水時でも使用可能な防災用コンテナ型トイレが道の駅「あなみず」に派遣され、新潟県の防災道の駅「あらい」が支援物資の集積拠点として活用されました。
地域と共に歩む道の駅へ
道の駅は、現在、防災拠点化やインバウンド観光拠点化と並行して、道の駅単体ではなく、まち(市町村)と目指すものを共有して、まちぐるみで一体となって共に発展していく取組を進めています。
道の駅同士の連携強化はもちろん、市町村や特産品の生産者、観光関係団体、地域の高校生など、異なる立場の方々と垣根を越えた議論を行い、中には、町への移住相談窓口を役場ではなく道の駅に設置する検討案が上がる駅、道の駅・生産者・行政が一体となって総合加工所を新設する駅、体験型ツーリズム提供を開始した駅など、それぞれの駅が地域の特色を活かした新しい姿に変わっていこうとしています。
今では全国各地にある道の駅、この夏のお出かけで見かけた際には、立ち寄ってみてはいかがでしょうか、新たな発見に出会えるかもしれません。
詳細については、下記の国土交通省のページをご覧下さい。
「「防災道の駅」を追加選定!
 〜新たに40駅が追加選定され、全国で79駅となります〜」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001932.html
<参考リンク>

▽「道の駅公式」(全国道の駅連絡会)
https://www.michi-no-eki.jp/about

 

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