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『いさぼう技術ニュース』 http://isabou.net/ 平成17年05月26日号
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最近コンクリート構造物の耐久性に関わる調査として、「非破壊試験」が脚光を
浴びています。具体的に用いられたものとしては、橋台の落橋防止ボルトの点検
がありますが、その他でも既設の鉄筋コンクリートの内部構造や状態を知りたい
場合には採用事例がどんどん増えてきています。またこれに伴い、測定機器も
パワーアップしています。
そして最近はこの技術を利用して工事などの品質管理を省力化する傾向が見えて
きました。
これまでコンクリート構造物築造の際の鉄筋の配筋状態及びかぶりの確認は、
コンクリート打設後においては直接確認することが出来ないため、鉄筋組立て完了後
かつコンクリート打設前に、監督職員の段階確認として臨場等により実施してきました。
しかし上記の電磁波などによる非破壊試験技術を活用して、コンクリート打設後に鉄筋
の配筋状態及びかぶりを確認することが技術的に可能となってきたのです。そこで
国土交通省は、コンクリート構造物の耐久性に関わる鉄筋の配筋状態及びかぶりの
確認について、非破壊試験(電磁誘電法、電磁波レーダ法)を用いたコンクリート構造物
の品質管理手法の試行を実施すると発表しています。
具体的には、平成17年5月18日、大臣官房技術調査課と土木研究所の連名で、
「新技術を活用したコンクリート構造物の品質確保の取り組み 〜非破壊試験を用いた
コンクリート構造物の品質管理手法の試行について〜」という通達の中で、「非破壊
試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」を策定し、
適正な品質確保や監督、検査の充実を目指して、今年度試行を行うようです。
今回の試行では、平成17年度に施工される橋梁の上部工事及び下部工事のうち、
全国85箇所を試行対象工事として実施する予定で、試行を通じ効果の検証及び課題
の抽出を行っていくようです。
▽業界・通達ニュース
http://isabou.net/Convenience/aviso/index.asp
▽「電磁波レーダ法による測定記録例」 (国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/13/130518_2/01.pdf
▽「非破壊試験を用いたコンクリート構造物の品質管理手法の試行について」 (国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/13/130518_2/02.pdf
▽「非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)」 (国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/13/130518_2/03.pdf
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