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『いさぼう技術ニュース』 http://isabou.net/ 平成19年07月12日号
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今回のテーマは「余震と降雨と監視基準」。
震災があると必ずあるのが余震活動です。被災した斜面などでは余震のたびに再滑動
するのではないかとびくびくします。また雨、緩んだ地盤に過剰な降雨がもたらされ
ることによって変状の範囲が拡大したりします。
この話は被災地にとってはとても重要な話で、道路にすれば通行制限、住宅などに
対しては避難勧告などをどのような基準で考えるかが問題となるのです。
今回は能登半島地震で実施された通行制限などの基準についてお話しします。
先ず能登半島地震の余震ですが、数的には地震発生後1週間での余震発生頻度が
高くなっています。その後は発生頻度は時間の経過とともに落ちていきますが、時折
マグニチュードの大きな余震が発生しています。
この能登半島地震の余震は多い方なのでしょうか。
近年の地震と比較すると「中越地震」、「三河地震」の余震が多いグループとその他
の余震の少ないグループとありますが、能登半島地震は余震の少ないグループに属して
いるのです。
次に降水量ですが、震災発生後4月、5月とほとんど雨が降らなかったのですが、
さすがに6月からは梅雨にも入ったこともあり、ある程度まとまった雨が降っています。
さて本題に入ります。
我々が震災で大規模崩壊などの現地に乗り込んだ時、先ず頭部の亀裂などに地盤
伸縮計を設置しました。この地盤伸縮計には警報器をつけ、基準変位量を超えた段階で
道路なら通行止めの措置を手早くとれるように準備したのです。
この時に1時間に何mm変動したら警報を鳴らすかという議論となりました。しかしこの
関係の資料はなかなかありません。ただ「地すべり観測便覧」には基準こそ書いて
ありませんでしたが、事例は多く紹介されていたのです。
これによれば警報を鳴らす基準量は1時間に2、あるいは4mmという事例が多かった
のです。
今回の技術ニュースでは能登半島地震ではどのようにして基準値が決まっていったか
をまとめました。
このいさぼうネットにも、「規制値の書かれた文献はありませんか?」といった質問が
よく来ます。大切なのはどこに書いてあるということではなく、どうやって生の現場に
適合させていくかということではないでしょうか。是非参考にしていただきたいと思い
ます。
▽いさぼうくんの能登半島地震レポート−第6話:「余震と降雨と監視基準」
http://isabou.net/TheFront/disaster/noto-jishin/index.asp
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☆ いさぼう今週の更新ページ ☆
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ここでは、今週の更新ページ(工法関連以外)をお知らせします。
■【企画書・提案書を書くヒント】 − Story52.「いじめ」
http://isabou.net/knowhow/kikaku/index.asp
いじめ【苛め】:自分より弱い立場にある者を、肉体的・精神的に苦しめること。 学者、組織など
がこの点について、臨床学的に様々な方面から研究を進めていると思いますが、私なりにこれ
を考えてみたいと思います ...
■【知取気亭主人の四方山話】 − 第211話 「にわか庭師誕生」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
会社の4階に小さな庭がある。その136平方メートル程のささやかな庭に、狭いながら結構多
種類の花木を植えてある。庭園と呼ぶには程遠いが、木々や芝生の緑、さらには運が良けれ
ば草木の実や虫を食べに来る愛くるしい"スズメ"や"セグロセキレイ"などの小鳥も愛でる事が
でき、見ているだけで少し贅沢な気分にさせてくれる。鳩も時々顔を見せてくれ るし、時たま黒
マントを羽織って訪れる烏にギョッとさせられるのもご愛敬だ。
しかも、嬉しいことに早春から今頃の季節まで比較的長い間、色とりどりの花を楽しむことも出
来る。ただ、種類は多いのだが如何せん本数が少ないので公園のような華やかさはない。今
の時期だと、もう盛りは過ぎたがシャラノキ(別名:夏椿)が可憐な白い花を咲かせている ...
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