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『いさぼう技術ニュース』 平成24年5月24日号
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★ 新基準策定か? 注目される 液状化+津波の複合災害 ★
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液状化+津波の複合災害が注目されています。
東日本大震災では、地震によって地盤が液状化して建造物の基礎構造が破壊さ
れた上に津波による横向きの外力が加わり、港湾付近の建築物が横倒しになる
事例が見られました。
これまで確立されている検討方法としては、液状化を個別に安全性評価する
手法は既にあります。また津波による外力についても個別に対策を検討する手
法もあります。ただ、液状化と津波による外力の両方が組み合わさって被害が
大きくなる場合のメカニズムは解明されておらず、当然現状では複合災害での
施設の安全性を評価する手法はないのです。
東日本大震災の現場報告でも液状化+津波の複合災害はよく報告されており、
例えば宮城県名取市では、ほぼ同じ津波の影響があったところでも、液状化し
た地域としない地域では、コンクリート製の水路の破壊状況が大きく違った被
災が確認されています。
国交省では、地震の揺れと津波による浸水に対する港湾全体の安全性を評価
する方法を2012年度中に確立するため、調査・検討を始め、その中で液状化と
津波の複合災害への安全性評価手法も検討していきます。
この液状化+津波の複合災害については、東日本大震災後多くの報告、研究
などがあり、それを含め今後膨大な作業がでてくるであろう港湾関連の業務に
とって、必須の技術となるかもしれません。注目です。
▽いさぼう通達、業界ニュース
「新基準策定か?注目される液状化+津波の複合災害」
http://isabou.net/Convenience/aviso/index.asp
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■【知取気亭主人の四方山話】−第463話「天敵」
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
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