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『いさぼう技術ニュース』 平成24年11月1日号
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★ 新聞を賑わすメタンハイドレート ★
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オホーツク海でメタンハイドレートが見つかったことが報道されています。
極めて浅い場所で見つかったことで、比較的容易に採掘できる可能性があると
いうことです。
尖閣、竹島など領土問題が注目される中、その流れはオホーツク海にも及ぶ
のか、それはさておき、技術者としてはメタンハイドレートという話題に対し
ては理解しておきたいものです。
メタンハイドレートは石油代替エネルギーとして期待されている資源で、
メタンガスと水からなる氷状固体物質です。
環境条件として低温・高圧中で存在する物質であり、自然界では水深500m
以深の深海底下の堆積物中や永久凍土中に広く分布します。
メタンハイドレートは、1965年ロシア西シベリアの凍土地帯の天然ガス田で
最初に報告され、その後アメリカにより、凍土地帯だけでなく、海底にも膨大
な量が分布することが解明され注目されました。そしてこれ以降、世界各地の
深海底で探査が行われるようになり、日本も1995年に調査に着手、日本近海で
も、紀伊半島や四国沖の南海トラフの陸側斜面を中心に3万5000km2にも及ぶ
広大な範囲に分布することが発見され、他の海域もあわせた賦存量は約6兆m3
と試算されています。
この量は日本の年間天然ガス使用量の100年以上分に相当します。
わが国では2001年7月に経済産業省によって「我が国におけるメタンハイド
レート開発計画(2001年度から2018年度の18年間に及ぶ長期計画)」が策定され
ましたが、メタンハイドレートの安全かつ効率的な産出には、技術的・経済的
課題が多く、商業生産の目途は立っていないのが現状です。
また、メタンハイドレートは、温度や圧力の変化で容易に分解して地球温暖化
効果の高いメタンを大量に放出する可能性もあり、その利用については慎重論
もあります。
▽いさぼう通達、業界ニュース「新聞を賑わすメタンハイドレート」
http://isabou.net/Convenience/aviso/index.asp
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☆ いさぼう今週の更新ページ ☆
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■【講習会情報】
『斜面防災とグラウンドアンカーに関する技術講習会』のご案内
[開 催 日]:平成24年11月30日(金)
[開 催 地]:大阪
[特別講演]:
○『最近の地すべり災害とその周辺の課題 』
(一財)砂防・地すべり技術センター 斜面保全部長 綱木亮介 氏
○『深層崩壊の実際と予測
〜特に2011年 台風12号によるものを中心として〜 』
京都大学防災研究所 地盤災害研究部門 教授 千木良 雅弘 氏
[参 加 費]:無料
[主 催]:フロテックアンカー技術研究会
※本講習会は、(公社)地盤工学会認定のCPD対象プログラムです。
※講習会終了後、意見交換会を開催します。
▽詳細・お申し込みはこちら「講習会情報」
http://isabou.net/event/h24/h2411_ftec.asp
■【知取気亭主人の四方山話】−第486話「危ない生物北上中!」
今、ソウシハギという聞き慣れない魚が、俄に注目を浴びている。
カワハギ科の一種で、内臓にフグ毒「テトロドトキシン」の約70倍も強いと言
われる「パリトキシン」と呼ばれる猛毒を持っている、という危険極まりない
魚だ...
http://isabou.net/refresh/yomoyama.asp
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