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 『いさぼう技術ニュース』 平成25年3月7日号
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    ★ 国交省のインフラ戦略的維持管理、
                        総点検で全容把握、総点検実施要領も公開 ★

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 国土交通省は、いよいよ戦略的な維持管理・更新を開始します。
点検・補修と事前防災・減災対策に重点を置いた2012年度補正予算が26日に
成立したのを受け、自治体管理分も含めてインフラの総点検に本格着手します。

 この中で先行するのは道路です。
新たに策定した総点検実施要領を自治体に送付し、構造物の老朽・劣化状況の
全容把握を急ぎます。

 さてこの総点検実施要領(案)、特に目立つのは”第三者被害を防止する
観点”というキーワードです。
この総点検実施要領は以下の6編に分かれています。

・総点検実施要領(案)【橋梁編】
・総点検実施要領(案)【道路トンネル編】
・総点検実施要領(案)【舗装編】
・総点検実施要領(案)【道路標識、道路照明施設、道路情報提供装置編】
・総点検実施要領(案)【横断歩道橋編】
・総点検実施要領(案)【道路のり面工・土工構造物編】

 この中で「道路のり面工・土工構造物編」の中を見てみましょう。

 先ず点検の目的は、第三者被害を防止する観点から、のり面工・土工構造物
の変状等の異常(部材の落下等により災害、第三者被害につながるおそれがあ
る変状等)を把握するための点検を実施するものである、と書かれています。
先日の中央自動車道の笹子トンネル天井崩落事故が念頭にあることがうかがえ
ます。

 次に点検対象ですが、点検の対象とする主な構造物は、以下の通りとしてい
ます。

○のり面工
・切土のり面(のり面保護工、のり面排水工等)
・盛土(のり面、のり面排水工等)
・グラウンドアンカー工

○斜面安定工
・擁壁工
・ロックシェッド、スノーシェッド
・落石防護工全般(柵・網工等)
・落石予防工全般(ロープ掛け工等)
・その他の斜面安定工

○カルバート工
・カルバート工

 グラウンドアンカー工が特記されている他、落石を強く意識した記載のよう
に見えます。

 点検対象は、近年の点検(平成8年度道路防災点検並びに平成18年度道路防災
点検と道路防災点検)によって施設の健全性が十分確認されている構造物を
除いたものを選定します。
 ただしその箇所選定にあたっては、第三者被害のおそれに関する異常の有無
に関する情報が十分得られているかを確認したうえで判断する、としています。

 点検方法は点検対象構造物に応じ、路上からの目視点検、近接目視、触診や
打音検査等により異常の有無を確認します。路上からの目視点検には、双眼鏡
等を使用した目視点検を含みます。また、近接目視については、のり面小段等
に登っての近接目視や高所作業車の使用も含みます。

 またのり面工・土工構造物の数が多量となる場合等は、路上からの点検を
一次点検として先行実施し、近接目視点検を二次点検として実施するなど、
段階的な点検を行なうことも有意としています。

 判定結果は、3段階(×異常あり、△異常あり(応急措置済み)、○異常なし)
で判定します。
その判定基準については、構造物毎に下表のように設定されています。

 結果は、構造物リスト、調査記録表、現状写真としてまとめるとなっていま
すが、書式は過去の防災点検とそれほど変わっていません。
グラウンドアンカーなど構造物に着目した場合はこれらの書式では十分でなく、
工夫が必要です。

 グラウンドアンカーでは、「グラウンドアンカー維持管理マニュアル」が
出されています。これはもっと細かい点検となりますが、では今回どの程度の
点検としますか?についてはこの要領からは読みとれず、ただ発注は待たない
ことから緊急の検討事項と言えそうです。

▽いさぼう通達、業界ニュース
「国交省のインフラ戦略的維持管理、総点検で全容把握、総点検実施要領も公開」
http://isabou.net/Convenience/aviso/index.asp


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