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災害情報

2007年能登半島地震の関連情報

掲載日:2007/05/31

現地レポート
島根県在住のいさぼうネット会員、コンサルHさんから届いた現地レポートです。

林道和田線における変状について

 

私は,会社社長の粋な計らいにより,遠方(島根県)ながらも現地を調査する機会を得た(4/3〜4/7)。そこで,地表地震断層を発見するべく,輪島市門前町の八ヶ川周辺における比較的顕著なリニアメントを抽出し,単身現地踏査を行った。

門前町における地表部の変状は非常に多いものの,断層のような連続性のある変状は確認できなかった。そこで,すでに報告されていた中野屋の断裂(写真-1)の観察に向かった。現地は舗装の復旧がすでに完了していたものの,耕田中の亀裂具合,路面や水路の右横ずれを見る限り,確かに「本物」と納得するほどのものであった。(写真では分かり難くて申し訳ありません。)

 


写真-1 中野屋地区(金沢大学 石渡教授発表の地表地震断層と考えられる箇所)

 

そこで,この位置を通過するリニアメントと交差する道路であれば,何かしら変状が現れている可能性が高いのではと思い,林道和田線を目指した。すると,まず目に入ったのが写真-2である。南北方向に走る林道に東西性の横ずれが確認できる。しかし,左横ずれである。中野屋は右横ずれなので,不思議に思い周囲を見渡すと,この箇所は切土と盛土の境であることに気が付いた。写真手前側が切土区間で,奥側が盛土区間,盛土区間の谷は写真右から左に向かって下っている。ならば,谷部の盛土が地震動によって滑っているのではと思い,北側の切盛境界へと足を運んだ。そして撮影したのが写真-3である。

 


写真-2 林道和田線 切盛境界南側
 


写真-3 林道和田線 切盛境界北側

 

写真-2より変位量が少ないものの,確かに右横ずれである。よって,断層活動の影響による変位を含むとしても,盛土の地すべりによる変位が主体と言える。

地表地震断層を探して踏査していると,他にもこういったパターンの被災が非常に目に付いた。

なお,門前町は「八ヶ川」を境に,北と南でリニアメントの卓越する方向が若干異なる。このことは,この地域における地質・構造的な境界が「八ヶ川」に沿って分布している可能性を示す。そうすると,地表地震断層が発見される可能性が高いのも「八ヶ川」周辺であると予想される。しかし,この地域はすでに歩きつくされている感があり,今後新たに地表地震断層が発見されることは無いのではと思う。

(レポート:島根県・コンサルHさん)

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