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いさぼうコラム
田舎の技術屋爺

令和7年10月2日

第2話 「食い物の話‐1」

 私は「おかしいのかな?」と思うほど食い物に関連した思い出が多く苦しい時も楽しい時も常に食い物(食い気)とともにあるようです。

 先日、従妹達が遊びに来て、お茶うけにと神戸の高そうな菓子を持ってきてくれました。クッキー菓子で旨いが小さくてあまり食べた気がしません。それを従妹に言うと、「やっぱりあなたは大福のほうが良いのね」と言われました。まさにその通りだけど、今度は大福を持ってきてくれるといいなと思っています。

 先ほど、ご近所さんが軽トラで鶏用にと40cm以上もある巨大なスイカを届けてくれました。この熟れ過ぎのスイカを割ってみると種の周りがぐじゃぐじゃに熟れていて種の周辺から熟れて甘くなり種を残すのだと再認識しました。
 今年の夏は雨が全く降らず、NHKの気象情報では降水量が例年の5%で12mmだそうで、人間も作物も大変な年でした。農家の小玉スイカは割れ、なぜか普通のスイカは巨大化したそうです。私の野菜畑は早く植え、草も取らない雑草の中でスイカやメロンは上手くでき、二度も実が付きました。雑草の無い日光が良く当たる畑に植えたスイカとメロンは小さいときに割れ、実はなりましたが枯れてしまいました。今度、雨の少なく暑い夏にはつる性の野菜は葉を密生させ、適度な雑草をカバーにして育ててみようと考えています。

 自分の畑で作る野菜は売るわけではないので食べることができれば十分ですが、たまに果物が食べたくなります。雪国では果樹は実が成るまでは枝が折れないようにと雪囲いをしたりして大きくするのが大変です。家の近くに10年以上前に植えた「山ぶどうとキウイ」は棚を作り、雪堀をしてやっと毎年取れますが収穫が10月から11月頃と少し遅いのが難点です。夏ごろ食べられる果物として、昔よく食べたキャンベルとデラウエアというブドウ苗を5〜6年前に植えました。その木から形も粒も不揃いですが今は食べきれないくらい成ります。毎日、熟れた実をつまみ食いするので長い間楽しませてくれます。ブドウの若木は曲がるので折れず、冬は面倒な囲いもせず地面に寝かして、春に支柱に絡ませて育てました。

キャンベル デラウェア
キャンベル
デラウェア

 10年以上前に梅酒用にと植えた南高梅は全然なりませんので、調べたら受粉樹が必要と分かり、遅まきながら小梅を近くに植えました。ついでに、食いたいと思う果樹のソルダム、桃やイチジクの苗木も植えましたが、育つまで冬囲いができるかが少し心配です。

 田舎生活では自然の食べ物が楽しみです。特に夏の桑と木イチゴ(紅葉イチゴ)の実は楽しみです。昔は「お蚕さん」と言って蚕を飼い、収入にしていた家が多く、桑畑がたくさんありました。桑の実ははじめは固く白っぽいのですが熟すと黒くて甘い1〜1.5cmくらいの軟らかな実となり、これを瓶に集めて枝でつぶし、ジュースにして飲むのが子供のころはご馳走でした。戦後の間もない頃でおなかを壊すと怒られるので、隠れて食べていましたが桑の実の汁は服や口の中を真っ赤にするので母に見つかり良く怒られました。当時はタダで食える甘い食い物は少なかったのです。
 木イチゴもご馳走でした。木イチゴはオレンジ色に熟すと落ちてしまいますので時期になったら実の有無を調べ、時々その枝を持ち上げて赤く熟れたかどうか確認しないと熟れすぎるとあっという間に落ちてしまいます。山ほど取れることはめったにないのです。岩手県で現地踏査時にヘルメットに山ほど収穫し、飛び上がって喜んだのですが一緒にいた仲間は興味が無いようでした。
 自然の食い物を楽しむには「実のなる木と時期とその旨さ」を知らないと食べられません。

キャンベル デラウェア
桑の実
木イチゴ

 最近、田舎では柿を食べる人が少なくなり、たわわになって赤く色づいた柿の木がたくさんあります。近頃は熊が食べに来ると言って木を切り倒すことがあるようですがもったいない話です。我が家にも彦七、万十、王様という三種類の柿が周りにありますが正式名称は知りません。ゴマが入り、赤くなった彦七柿は大好物ですが、高いところにある旨そうな柿を採るのが年々大変になります。万十柿も好きですが渋が抜けにくいため部分的に渋いところが残ります。最近は利用価値のある渋柿に魅力を感じていますので桃・栗三年、柿八年と言いますが1本植えました。人の家のアンポ柿?は10cmくらいの大きさになり、採ってから熟すのを1か月くらいじっくり待ち、軟らかになったものをスプーンで食べると格別に旨いです。
 小さいとき自然のものを食べてきたからでしょうか、一年中、自然のものをいろいろ採って食べる生活を楽しんでいます。

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