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■調査方法と機器

予備調査

概況調査

詳細調査

シミュレーション

対策

モニタリング

 
概況調査

[概要]:土壌汚染の概況を把握する為、表層土壌の汚染状況等について平面上の汚染範囲を絞り込む。

 (1)調査

・5点混合法による調査(重金属類)
 重金属等は揮発性有機化合物ほど地下深層部へ広がることは少なく、地表面 近くの土壌が最も汚染されているケースが一般的であるが、帯水層が地表近くに存在する場合には、重金属による地下水汚染が発生する。重金属・シアンなどによる土壌汚染の場合、環境省の指針による試料採取基準では5点混合法で採取する。 5地点混合法とは下図に示すように中心1地点及び4方位の5m〜10mまでの間からそれぞれ1地点ずつ採取した計5個の試料を、それぞれ風乾し、中小礫、木片等を取り除き、土塊、団粒を粗砕後、非金属製の2mmの目のふるいで通過させ、これにより得た5個の試料をそれぞれ同量ずつ混合する方法で、この試料を用いて分析を行う。
凡例
:試料採取地点
:試料採取地点範囲
・表層ガス調査(揮発性有機化合物)
 地表から浸透した揮発性有機化合物は、地層中を移動し、徐々に地下深層部へ広がって行き、不透水層や粘土層の上部で滞留した揮発性有機化合物は、地下水中に溶出し、地下水汚染の原因となる。一方、揮発性有機化合物はその名の通り揮発性に富むため、調査手段として土壌から揮発してくるガスを検知する方法がとられる。ガス調査には、その検知感度により、低感度手法(ガス検知管方法等)、中感度手法(ポータブルガスクロマトグラフ法等)、高感度手法(吸着/熱脱離/GC法等)がある。

 (2)分析

 分析には現地で手軽・簡単に行うことができる「簡易測定法(オンサイト分析)」と分析機器の揃った公的計量機関などに試料採取を持ち込んで行う「公定法」とがある。

○簡易測定法(オンサイト分析)

  オンサイト分析は、現場において汚染物質の有無や濃度、汚染範囲等を把握する場合などに適している。公定法に比べ、分析精度などは劣るが分析時間が短く、現場での分析結果に基づいてボーリング調査や浄化対策などに迅速に対応できるのが特徴である。代表的な手法として「ガス検知管法」や「ポータプルガスクロマトグラフ法」などがある。

・ガス検知管法
 検知管を使って土壌ガスを測定する方法で、ガスクロの様な、高額な装置を必要とせずに短時間で結果がでるが、土壌ガスの成分を区別することができないため、多くの場合はボーリング調査の位置決定を行う手段として使わる。
 
・ポータプルガスクロマトグラフ法
 可搬型の揮発性ガス濃度分析装置のことで、検知管法の数千倍の感度で土壌ガスを分析できる測定方法である。地下空気、地下水、土粒子の全ての汚染状況について濃度を測定することができる。

 その他、重金属類やシアン化合物に対しては可搬型の吸光光度計や蛍光X線分析装置等が開発され現場に普及している。
 

○公定法による分析

 汚染土壌の分析方法は検液を作成した後、下記に示す方法で定量分析を行う(土壌環境基準 平成3年8月23日付け環境庁告示46号に告げる方法)。また、公的に濃度を証明する場合には、公的計量機関又は計量法に基ずく計量証明事業所に行わせることが原則である。

< 重金属等 >

対象物質 定量方法
カドミウム、鉛、六価クロム フレーム原子吸光法
電気加熱原子吸光法
ICP発光分光分析法
ICP質量分析法
シアン化合物 ピリジン−ピラゾン吸光光度法
4−ピリジンカルボン酸吸光光度法
六価クロム ジフェニルカルバジド吸光光度法
砒素 ジエチルジチオカルバミド酸銀吸光光度法
砒素、セレン 水素化物発生原子吸光法
水素化物発生ICP発光分光分析法
水銀 還元気化原子吸光光度法
アルキル水銀 溶媒抽出ガスクロマトグラフ法
PCB 溶媒抽出ガスクロマトグラフ法
セレン 3.3'−ジアミノベンジジン吸光光度法
有機燐化合物 ガスクロマトグラフ法
チラウム 高速液体クロマトグラフ法
シマジン及びチオベンカルブ ガスクロマトグラフ質量分析法及びガスクロマトグラフ法
ふっ素 ランタン・アリザリンコンプレキソン吸光光度法
イオンクロマトグラフ法
ほう素 メチレンブルー吸光光度法
ICP発光分光分析法
ICP質量分析法

 
< 揮発性有機化合物 >

対象物質 定量方法
ジクロロメタン パージ・トラップ−ガスクロマトグラフ質量分析法

ヘッドスペース−ガスクロマトグラフ質量分析法

溶媒抽出ガスクロマトグラフ法
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,1,1-トリクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
1,3-ジクロロプロペン
ベンゼン
 

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