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『いさぼう技術ニュース』 平成25年4月4日号
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★ 平成25年度公共工事設計労務単価、上がったよう見えるが・・・実は ★
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平成25年度公共工事設計労務単価が、国土交通省土地・建設産業局建設市場
整備課から発表されています。農林水産省及び国土交通省が、平成24年10月に
実施した公共事業労務費調査に基づいた値です。
一見すると、昨年度から大きく上がっています。
従来100円単位であった単価の変動が今回は2000円前後上昇しています。
(率では昨年度の110%以上)
アベノミクスでここまで上げたのか!?と思いきや、ここには昨年度まで
なかったこんな説明がありました。
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決定した都道府県別・職種別の公共工事設計労務単価一覧を「平成25年4月
から適用する公共工事設計労務単価」に示す。なお、平成25年度公共工事設計
労務単価の決定にあたり、社会保険に未加入の者が適正に加入できるよう、
法定福利費(本人負担分)相当額を適切に反映している。
また、入札不調の増加に応じて公共工事設計労務単価を3ヶ月毎に機動的に見
直すよう措置している。
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今年の単価は、法定福利費を上乗せした金額となっているということなので
す。えっどういうこと?では今までは法定福利費の分は企業側が負担していた
のか?よくよく読むと、従来は法定福利費は個人負担額、事業主負担額ともに、
積算上、現場管理費等に含まれていました。
つまり公共工事設計労務単価は、国、自治体等が公共工事の予定価格を積算
する際に用いる単価であり、労働者の雇用に伴う賃金以外の必要経費分(必要
経費分は、別途、共通仮設費、現場管理費の項目で積算される)は含まれてい
ないのにそれがよく理解されていなかった。
ところが、設計労務単価が、労働者の雇用に伴い必要な賃金以外の経費を含ん
だ金額と誤解され、必要経費分の値引きを強いられる結果、技能労働者に支払
われる賃金が低く抑えられているとの問題が出ていたのです。その結果、今回
の発表では法定福利費(本人負担分)相当額をたした分が公開された訳です。
したがって依然と企業負担分の法定福利費は、現場管理費などに含まれ、
またおそらくは法定福利費の個人負担額が単価に載せ替えたことによって、
今後現場管理費、共通仮設費が下がることが予想され、実質的に単価が上がっ
たのか下がったのかが隠されてしまっているのが気になります。
とにかく、上がりました、よかった、よかったではないとだけは言えます。
▽いさぼう通達、業界ニュース
「平成25年度公共工事設計労務単価、上がったよう見えるが・・・実は」
http://isabou.net/Convenience/aviso/index.asp
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