最大550kJの落石に対応
TSガードフェンスは落石捕捉時の張出量を小さくすることができるため、道路際での設置が可能です。
また落石以外にも雪崩対策や崩壊土砂対策にも兼用することができます。
特長
落石捕捉時の張出量が少ない
300kJ仕様は緩衝装置が不要な構造であり、550kJ仕様は管状の緩衝装置によって道路側への張出量を抑制し、保全対象との離隔距離を小さくすることができます。
(300kJ最小張出量:1.6m、550kJ最小張出量:2.0m)
用途に応じた使い分け
①落石300kJ 仕様 ②落石550kJ 仕様 ③崩壊土砂仕様(落石兼用)
現場に応じて3タイプから選定でき、部品点数が少なくシンプルな構造であることから経済的です。
支柱間隔は最大で10mまで広げることができます。
構造
TSガードフェンスはモルタル充填支柱、サポート(上弦材)、ワイヤロープ、金網で構成され、550kJ仕様では管状の緩衝装置を採用しています。
地中に基礎杭を設置し、支柱を建込む方式となっているため、コンクリート基礎の設置が不要で、短工期での施工が可能です。
実証実験(土砂)
崩壊土砂を模擬した実証実験を行い、崩壊土砂の捕捉性能を確認しています。
「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律の施行令第二号の規定に基づき国土交通大臣が定める方法等を定める告示(国土交通省告示第332号)」より実験場の設計条件から、崩壊土砂の設計衝撃力F=118.5kN/㎡として実験を実施しました。
実験条件
150m³流下後 捕捉状況(全景)
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150m³流下後 捕捉状況(近景)
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実証実験(落石)
「落石対策便覧」記載の「実験による性能検証法」に準拠した実証実験を行い、落石防護性能を確認しています。
■実験結果
仕様 |
300kJ |
Eタイプ |
550kJ |
実験方法 |
自由落下 |
重錘仕様 |
多面体 外側鋼板 |
柵高 |
3.3m |
延長(衝突スパン) |
6m×3(中央) |
6m×3(中央) |
6m×3(中央/端部) |
10m×3(中央/端部) |
ー |
10m×3(中央/端部) |
衝突エネルギー |
313kJ |
311kJ |
550kJ |
捕捉結果 |
全て捕捉 |
550kJ仕様の実験の動画はこちら
施工実績
青森県むつ市大畑町二枚橋 地内
TGF-30-300
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山形県鶴岡市油戸 地内
TGF-27-300 TOFF
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