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国土交通省は、令和8年2月27日に「令和8年度 国土交通省土木工事・業務の積算基準等の改定」を公開しています。既に令和8年度に入り、皆さまにおかれましても徐々に業務見積の作成機会が増えてくる頃かと思います。そこで今回は、改定の対象となった設計業務等標準歩掛の中から以下をピックアップし、改定されたことで金額がどう変化するのかを計算してみました。
作業量や作業工程の項目が変更された業務もあるため、単純な比較ができないものもありましたが、令和7年度と比較し、令和8年度の変化率は概ね1.32〜1.87と大きく増加しており、設計業務委託等技術者単価の上昇に加え、歩掛改定の影響が生じています。
※以下の直接人件費は、それぞれ令和7年度、令和8年度の設計業務委託等技術者単価を用いて計算しております。
道路予備設計
道路予備設計では、歩掛実態調査により実態と乖離していたとして(A)と(B)の歩掛改定が行われています。(A)と(B)の『設計図及び関係機関との協議資料作成』と(B)の『道路付帯構造物及び小構造物設計』の項目がそれぞれ分割されており、予備設計においては、詳細設計同様、(A)と(B)の両方に、設計延長が1km未満の場合に使用する補正係数が設定されました。
■設計延長1km未満の補正係数
新設された設計延長1km未満の補正係数は、以下の式で算出されます。
K=0.8×L+0.2
K:直接人件費の補正係数
L:設計延長(km)
橋梁定期点検業務
橋梁定期点検業務は、歩掛実態調査により実態と乖離していたとして歩掛の改定が行われています。
地すべり調査
地すべり調査は、歩掛実態調査により実態と乖離していたとして歩掛の改定が行われています。また、移動変形調査の資料整理における標準作業量が『1孔・1ヶ月』から『1孔・1回』へ変更されているため、変化率が減少しているように見えますが、一方で観測が大きく増加しているので、作業全体でみると大きくは変わらず、資料整理が2回以上ある場合は、令和7年度よりも増加します。
UAVレーザ測量
UAVレーザ測量は、令和5年3月31日に改正された作業規程準則に対応した歩掛が新たに制定され、改定が行われました。作業工程の項目が大きく見直されており、単純な比較は行えないため、各年度の直接人件費を算出しました。
UAVレーザ測量【R7年度】
UAVレーザ測量【R8年度】
上記表の詳細を含んだ表は以下です。 各職種の歩掛の変化など、よろしければご参照ください。
道路予備設計(A)
道路予備設計(A)【R7年度】
道路予備設計(A)【R8年度】
道路予備設計(B)
道路予備設計(B)【R7年度】
道路予備設計(B)【R8年度】
橋梁定期点検業務
橋梁定期点検業務【R7年度】
橋梁定期点検業務【R8年度】
地すべり調査
地すべり調査【R7年度】
地すべり調査【R8年度】
UAVレーザ測量
UAVレーザ測量【R7年度】
UAVレーザ測量【R8年度】
<参考リンク>
▽令和8年度 設計業務委託等技術者単価が発表されました(いさぼうネット: 令和8年2月19日公開)
https://isabou.net/Convenience/aviso/news_20260219.asp
▽令和7年度 設計業務委託等技術者単価が発表されました(いさぼうネット: 令和7年2月20日公開)
https://isabou.net/Convenience/aviso/news_20250220.asp
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