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堆積岩は堆積したものが、続成作用という岩石が固まる作用によって岩石化したものです。この堆積したものには、砕かれてできた砕屑物、生物の遺骸、蒸発の結果として残る化学沈殿物、火山噴出物などがあります。砕屑物は流水や風で運ばれるうちに、不安定な鉱物は消失して安定な鉱物が残っていきますが、大きさや重さのちがいで分けられていきます。そのため粒の粗さで礫、砂、泥に分けられ、それらを主とする岩石がそれぞれ礫岩、砂岩、泥岩となります。

ポイント★★★★  代表的な堆積岩

粒径

小 ←                  → 大

岩名

泥岩 シルト岩 砂岩 礫岩

生物からつくられる岩石を生物岩といい、石灰岩、チャート、石炭などがあります。石灰岩は、炭酸カルシウムの骨格や殻を持つサンゴ、石灰藻、貝頬、有孔虫などの生物の活動に 伴ってつくられるものが多く、ほとんどが浅い海でできたものです。ほとんどシリカからできていて硬いチャートは、原生動物の放散虫や珪質海綿がたまったもので、砂粒がまったく入っていない ことから深海底で堆積したことがわかります。石炭はたくさんの植物が埋もれてできたものです。ほかに珪藻がたまってできた珪藻土や鉄バクテリアの作用でつくられた鉄鉱層などもあります。水の蒸発でできた岩石、蒸発岩には岩塩やカリ塩などがあります。

ポイント★★★★  代表的な生物岩

岩名

生物名

チャート 放散虫、珪質海綿
石灰岩 サンゴ、石灰藻、貝頬、有孔虫
石炭 植物
珪藻土 珪藻

また火山灰や火砕流なども地表にたまって地層をつくります。こうした火山灰砕屑岩からマグマの性質や噴火の性格などを調べるときは火山岩として取り扱うわけですが、どのように堆積したか、つまり堆積作用を考えるときには堆積岩とみなすことになります。このように岩石には二重の性質を持つものがあって、調べる目的によって取り扱いが 違ったりします。

ポイント★★★★  代表的な火砕岩

岩名

物質/現象名

凝灰岩 火山灰、礫なし
凝灰角礫岩 火山灰、小礫まばら
火山礫凝灰岩 火山灰、大礫混在
溶結凝灰岩 火山灰、熱で再結晶化し硬い

 

   

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