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特集「緑化」 〜のり面工編〜

 
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種子散布工客土吹付工植生基材吹付工張芝工植生マット工植生シート工筋芝工植生筋工植生土のう工
その他

種子散布工

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のり面緑化工の中で、最も一般的で、数多く施工されている工法のひとつである。主に2種類の散布方法がある。
(1) ガン吹付けで、種・肥料・土・水を泥水状にして吹付ける。高所で、急勾配な切土のり面などに適している。
(2) ポンプを使用して、種・肥料・ファイバーなどをスラリー状に混合し、ハイドロシーダーなどを使い吹付けるもので、比較的低所で緩勾配の盛土のり面に適している。
 散布する材料の厚さは1cm 未満と薄く、のり面勾配は1:1.0より緩い勾配の箇所が適用対象となる。
 使用材料は、種子、高度化成肥料、水、木質繊維(ファイバー)などが主体である。施工直後の耐浸食性が乏しいため、粘着剤や被膜剤などを浸食防止用に用いることもある。
 使用植物は、外来および在来の草本類が用いられることが多い。土壌硬度が23mm 以上の硬い地盤に対しては、基本的に適用が難しく、切土のり面などの肥料分の少ない土質では追肥管理が必要となる。
 補助材料として、ネット(繊維網)、金網、編柵、むしろなどが用いられる場合もある。

<参考単価>

工種 単位 参考価格
(関東)

種子吹付工

m2 193

※建設物価2022・7月号 P838から引用
(いさぼうネット調べ)

 

客土吹付工

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 土、水、肥料、種子などをモルタル吹付け用ガンなどに投入し、良く混合して所定の厚さに一度に吹付ける。通常の吹付厚は1〜3cm 程度であり、補助材料としては、ネット(繊維網)、金網やむしろなどが用いられることがある。適用可能なのり面勾配は1:0.8より緩勾配ののり面である。
 使用植物は外来や在来の草本類に加えて、先駆植物種の木本類の種子も使用できる。種子散布工と同様に施工直後の耐浸食性は乏しいが、土壌硬度が高い礫質土に対しても適用可能であることが、種子散布工と異なる点である。
 補助材料としてネットや金網を用いる。浸食防止剤としては、種子散布工と同様に粘着剤や被膜剤が用いられるが、特殊な合成樹脂や繊維が用いられることもある。

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植生基材吹付工

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 基盤材、肥料、接合材、種子、水などをモルタル吹付け用ガンに投入し、よく混合して所定の厚さに一度に吹付ける。通常、繊維網、金網、むしろが補助材料として用いられ、吹付け厚さは3〜10cmとされることが多い。基盤材は、人工土壌と有機基材に分けられ、土、木質繊維、バーク堆肥、ピートモスなどで構成されている。
 この工法には様々な工法が開発されており、詳細は各ページを参照されたい。

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張芝工

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 芝を人力にてベタ張りで隙間無く張り付け、のり面に良く密着するように施工する。使用する植物は、野芝の切り芝もしくは外来草本のロール芝が用いられ、平滑に仕上げたのり面に目串などで固定する。
 適用できるのり面勾配は、1:1.0より緩い勾配で、基本的には、対象面積が小さく、造園的効果が必要な場合に限定して適用される工法である。

<参考単価>

品名 規格 単位 参考価格
(関東)

張芝

ネット付き
幅50〜100cm
m2 150
ワラ付き
幅100cm
200

※建設物価2022・7月号P430から引用
(いさぼうネット調べ)

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植生マット工

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 施工直後に効果を期待したい場合に、のり全面にマットを被覆する工法で、マットの材料には、厚みのある不織布、紙、わら、すだれ、フェルトなどが用いられる。これに種子、高度化成肥料、生育基盤材などが装着されている。
 平滑に仕上げたのり面上に、目串などで浮き上がりのないようマットを固定し、播土や目土を行う。基本的には土壌硬度27mm 以下の粘性土、硬度23mm 以下の砂質土が適した地質であり、のり面勾配は1:1.0より緩いのり面に適用できる。
 使用される植物は、草種全般に加えて、一部の木本類も適用が可能である。施工直後から大きな耐浸食性効果が期待でき、通常の土砂、礫混じり土砂のほか、乾燥地や凍上しやすい土質に対しても適用できる。

グラウトシーディング工法
(写真提供:フリー工業(株)

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植生シート工

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 植生シート工は、種子、肥料等を装着したシート状のものを、整地した法面に張り付ける作業である。
 植生シートはわら、むしろ、不織布、化繊ネット、水溶性紙などで出来ており、アンカーピン、止め釘などを用いて、法面に固定する。シートは表面浸食の防止効果があり、施工も簡単であるが、シートが密着するよう法面は十分平滑に整形することが必要である。

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筋芝工

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 筋芝工は、芝が法面に一定の間隔で水平な筋を形成するよう、切り芝を埋めていくものである。
 切り芝は2/3以上が土に埋まるように土羽打ちを行いながら埋めていく。小面積の盛土に適用されるが、砂質土には適さない。張芝工と比べ地表水の浸食に対して弱い。
 最近では、一部の地方を除いて施工されることは少ない。
 

<参考単価>  

品名 規格 単位 参考価格
(関東)

筋芝
(種子帯)

幅7cm

円/m 13
幅10cm 16
幅15cm 19

※建設物価2022・7月号P430から引用
(いさぼうネット調べ)

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植生筋工

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 種、肥料などを装着した帯状の布または紙(繊維帯)を盛土のり面の土羽打ちの際に、水平筋状に挿入し、施工する。
 使用される植物は外来および在来の草本種子であり、施工直後の耐浸食性はほとんどない。適用できるのり面勾配は1:1.2より緩く、地質も土壌の多い盛土に限定される。
 このため、比較的小面積の限られた範囲に適用されることが多い。肥料分の少ない土質では追肥管理が必要で、砂質土には不向きである。

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植生土のう工

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 植生土のう工は、種子、肥料、土壌などを詰めた土嚢(植生土嚢)を整地した法面に充填していく作業である。土嚢の内側には種子、肥料、が装着してあり、それに現地の土を詰めて使用するが、工場で予め良質土を詰めた完成品もある。
 土嚢を法面に安定させるために、釘を打ち込んで留めたり、予め法枠工を施したりする。枠内に設置する際には施工後の沈下やはらみ出しが起きないよう注意して平滑に仕上げる。
 土嚢の間に隙間が出来た場合は粘性土等で間詰めを行う。


(写真提供:イビデングリーンテック(株)

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その他の緑化工法

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