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吉田博の落石研究室
【特別号】 落石対策における現状と今後の展望
 
 

6. 落石防護柵の選定

部材特性の基礎的な実験

長ワイヤロープの荷重 ― 伸び曲線はあるか(積雪時と落石時では異なる)。

緩衝金具を使用している場合は、その特性を示す衝撃試験データはあるか。

支柱の衝撃曲げ試験データはあるか。

実物規模の実験

実験の内容が分かる報告書があるか。

落石の衝突位置
   最も有利な点のみで実験されていないか。
   → 任意の位置で衝突した場合に対する解析データがあるか。

実験では大きい質量の重錘を使用し、小さい質量の落石に対しても同一のエネルギー吸収能力を有するとしてないか。

実験時における防護柵の破壊の程度はどれほどか。

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適切な解析がなされているか

構造が適切にモデル化されているか。

解析における仮定および条件が合理的か。

構造が適切にモデル化されているか。
解析における仮定および条件が合理的か。
解析法に部材の非線形性、幾何学的非線形性が考慮されているか。
各種の落石衝突位置に対する解析結果が示されているか。
解析に落石の回転エネルギーの影響が考慮されているか。

環境負荷に対する考慮

樹木の伐採が多くないか。
斜面の掘削量が多くないか。
大量のコンクリートを使用していないか。
容易に撤去できるか。
資材はリサイクルできるか。
 

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防護柵選定フローチャート

 
(乗率は現場に応じて勘案できる)

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安全性能フローチャート

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施工性能フローチャート

1. 最大部材重量または最大施工機械重量

 A) 200kg 以下 i= 5
 B) 200kg 〜 500kg i= 2
 C) 500kg 以上 i= 1
 

2. 支柱 1 本あたりのアンカー本数

 A) 3 本未満 i=i+ 2
 B) 3 本以上 i=i+ 1

 

3. 施工延長 1m あたりの足場工
 A) 5 空 m3 未満 i=i+ 2
 B) 5 空 m3 以上 i=i+ 1

 

4. コンクリート工が必要か?
 A) 不要  i=i+ 2
 B) 必要 i=i+ 0

 

施工性能率 =(i÷ 11 )× 100

 

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維持管理性能フローチャート

1. 落石の除去は容易か?

 A) 容易である i= 2
 B) 困難である i= 1
 

2. 部分補修が可能か?

 A) はい i=i+ 1
 B) いいえ i=i+ 0

 

3. 人力あるいは簡易な機器で補修が可能か?
 A) はい i=i+ 5
 B) いいえ i=i+ 0

 

4. 施工延長 1m あたりの足場工
 A) 不要  i=i+ 2
 B) 2 空m3 未満 i=i+ 1
 C) 2 空m3 以上 i=i+ 0

 

維持補修性能率 =(i÷ 10) × 100

 

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環境要求性能フローチャート

1. 着色等により周囲の景観に融合が可能であるか?

 A) はい i= 1
 B) いいえ i= 0
 

2. 樹木の伐採が多くないか?

 A) ほとんどなし i=i+ 3
 B) 少ない i=i+ 2
 C) 多い i=i+ 1

 

3. 斜面の掘削量が多くないか?
 A) ほとんどなし i=i+ 3
 B) 少ない i=i+ 2
 C) 多い i=i+ 1

 

4. コンクリートを必要としないか?
 A) ほとんどなし i=i+ 3
 B) 少ない i=i+ 2
 C) 多い i=i+ 1

 

5. 用意に撤去できるか?
 A) 容易である i=i+ 1
 B) 困難である i=i+ 0

 

維持補修性能率 =(i÷ 11) × 100

防護柵選定調査表

以下、調査表の使用に当たっては、配点は地域、地質、地形、植生、落石エネルギーなどを考慮して、発注者が決定すべきものと考えています。
 

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