2012年は、東日本大震災 などの歴史的大災害があった2011年と比べると、自然防災という意味では比較的平穏な一年でした。 その一方で、本来進んでいるはずの復興はなかなか進まず、加えて公共事業は数10％減少し、特に九州、四国、北海道では土木業界の深刻な不況の波を感じざるを得ない状況でした。

　公共事業の激減に伴い、企業は建設機械を手放し、資材置き場を解約し、残るは社員のみという土木会社も多くなり、現場作業員は数1000円程度まで下がっていると聞きます。

　また政治主導という言葉を守るように、様々な事業、研究なども激減し、国交省などからの情報公開も少なくなり、我々業界企業にとっては本当にやりづらい、土木業界空白の3年間でした。

　それでも我々は生き残りました。そして政権は変わりました。

　今現時点はどこのコンサルタントも忙しくしています。この忙しさの結果はやがて工事として発注されます。もはや予算は付くのです。来年からは空白の3年間を取り戻す戦いが始まります。少ない食材を取り合う凄惨な戦いではなく、正に建設的な戦いが。

　皆様、本年も「いさぼう技術ニュース」をご愛読いただき、どうもありがとうございました。
来年は建設的なニュースをどんどん伝えていきたいと思います。来年もお付き合いくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

いさぼうネット編集長